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総額21万円!11年に渡り498円を払ってきたYahooプレミアムを解約できたストーリー

つからだろうか。

私のクレジットカードの明細に
Yahooからの請求498円が印字されるようになったのは。

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ずっと前の気もするし、最近の気もする。

独立を目指して副業を始めた時からの気もするし消費税が8%に増税された時からの気もする。

一般人が一攫千金を夢見て「トヨタ.com」「資生堂.com」などの大企業名のドメインを取得しそれらがヤフオクに1億円程度でたくさん出品されだし、大企業からの入札を本気で狙っていた”日本語ドメイン解禁”のころだった気もするし、ギャラクシーノートがバッテリー充電中に爆発したという問い合わせがありサムスンの倒産がささやかれ始めたころの気もする。

これは、わずか498円と甘く見て11年間放置し
合計215,136円をYahooに支払いつづけた男の物語である。


重低音のハーモニー

017年5月22日。

自宅から3キロほぼ離れているスタバで、私は達成感に包まれていた。

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ゴールデンウィークがずっと前のことのように感じるが、まだ2週間しか経っていない。

 

午前10時過ぎ。
平日にもかかわらず店内は8割方埋まっている。

突如として低音で鳴り響く「ガリガリガリ」という音。
そんな”座りながら椅子を引く音”をこの店では1時間のうちに何度も耳にする。

以前であれば、立ってから椅子を持ち上げればいいのにと、イチイチ心の中で指摘していたが今日は違う。

10年以上気になっていたYahooプレミアムを解約することができた達成感から、多少のことは気にならなくなっていた。

現にいまも、2つ隣の席でいままで聞いた中で一番長くて大きなガリガリ音が鳴ったがほとんど気になっていない。

椅子を引いたということは、必ずその椅子を戻すときにも音がなる。
引くときは座っているため低音なのだが、戻すときは椅子の重さがないの高音で鳴り響く。

 

2つ隣の席ではいままさに重低音のガリガリが終わり
高音のパートが店内のBGMとの絶妙なハーモニーを奏でようとしている瞬間だ。

そんな重低音から高音に切り替わる際に生じる一瞬の静けさはまさに4000円から2万円、高ければ5万円などの比較的高額なサーバー代の隙間にひっそりとまぎれている498円の低額な請求額のような、ある種の愛らしさを感じさせていた。

 

いや。そんな嘘を何度ついたところで、イライラが消えることはない。

いっそのこと全椅子の脚の部分に、なにか
絨毯素材の緩衝材を張り付けることはできないのだろうか?

そのような商品を私が売るとしたら498円で売るだろう。

そんなことを考えながら私は、iPhoneにイヤホンを取り付け
小川の流れの音を再生し、そしてそのイヤホンをそっと耳に押し込んだ。


ソフトバンクへの不信感

は戻り2016年5月。

低額すぎて10年以上もまったく気になっていなかった
498円が、突如として気になってきた。

 

このワンコイン以下の微妙な金額には覚えがある。

Yahooプレミアムだ。

そしてネット上で「Yahoo 498」で検索しても、その金額がYahooプレミアムの加入料金であることは間違いなかった。

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フオクに出品する際にはYahooプレミアムが必要となる。
副業をしていたときはいくつか出品し、高校時代によく聞いていたCDなどが現金に換えていた。

しかし独立してからはヤフオクを使うこともないので、2年前に解約をしていた。

498円とはいえ、使っていないサービスにお金を払い続けるのは気持ちが悪いものだ。

とはいえしばらくは特に気にすることもなく払い続けていたのだが
ソフトバンクに対する不信感から「1円も払いたくない」という気になり、解約をしたのだった。

その詳細はこちら

 

解約は簡単だった。

Yahooにログインし、画面右上にある「プレミアム」をクリック。
画面に表示されている手順で、解約をクリックするだけだ。

 

しかし私には気になることがあった。

それはクレジットカードには毎回、連続して3行「Yahooプレミアム 498」と書かれていることだった。


副業とヤフオク

『どうしてそうなったのか、よく考えてみてください。』

2006年。上司からメールが届いた。

プログラマとして、ソフトウェア開発の会社に勤務していた私は
将来の不安に追いつぶされそうな日々を送っていた。

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ソフトウェア開発の会社といっても、大別して2つある。

1つは自社で仕事を受託してこれる会社。
もう1つはそれらの会社にお手伝いにいく会社。

 

前者は資金に余裕がある会社であることが多い。
なぜなら受託した開発案件は、見積もり、すなわちスケジュール通りに進むことは多くなく、赤字案件になることも決して少なくない。

そのため、多少の赤字にも耐えられるような会社でなくては、とても開発案件の受託などできないのだ。

 

一方後者の「お手伝いに行く」方は、比較的安定している。
いわゆる派遣であり、月30万円で雇用している社員を、月60万円でレンタルするわけだ。

毎月30万円の利益が約束されているが、ただしそれも当然ながらお手伝い先がある場合のみとなる。
お手伝い先から「もう来なくていいです」と連絡があったら、その2か月後にはレンタル期間が終わりとなる。
そんな社員にも給料は払わなければならず、営業は必至で次のお手伝い先を探すことになるのだ。

 

私が勤めていたのはまさにこの形態の会社であり、そして「もう来なくていいです」と言われたのも私だった。

こうなると当然会社での評価は下がり、そういうことが2度も3度も続くと冒頭のような厳しいメールが届くこととなる。

 

『この仕事に向いていない』

そう思ったところで、生活費は稼がなくてはいけない。

半年前には長男が生まれたばかりなのだ。
その1年前に、絶対に3年以内に独立することを決意していた私は、副業にいそしんでいた。

副業の1つとして、札幌のある会社からの依頼でヤフオクでの出品代行の仕事を請け負っていた。

落札金額の10%。
かなり低い金額ではあるが、何がビジネスに結び付くかわからない。
月に1,2万円程度にしかならない代行作業を喜んでやっていた。

自分のメインのYahooアカウントを使うわけにもいかず代行作業用に新たにYahooアカウントを取得したのがこの頃だった。

月498円のプレミアムに加入する必要があったが、それは自分で負担していた。

 

このような代行を2つの会社から受けていたため自分のメインのアカウントも合わせると、毎月498円のプレミアム加入料が3件課金されるようになっていたのだ。

ソフトバンクへの不信感が募った2016年5月に、そんなことを思い出していた。

そして不信感から『1円でもソフトバンクに払いたくない』と思い『498円のYahooプレミアムも解約しよう』と決意したのだった。


通じない電話

び2016年5月。

1件はメインで使っているYahooアカウントであるため、すぐに解約することができた。
問題は残りの2件だ。

『どのアカウントだろうか』

もう10年も前のことだ。
アカウント名など覚えていない。

そもそもヤフオクの出品代行をしていたこともほとんど忘れていたのだ。

パスワードならともかく、IDを忘れてしまってはどうしようもないのではないか。
パスワードを忘れても、登録してあるメールアドレスに通知してもらうことはできる。
しかしIDとなるとそうもいかない。

 

『いったいどうすれば・・・』

わからないときは電話だ。

Yahooのサポートに電話をし、現状を伝えて解決策を教えてもらうしかない。

しかしいくら探してもサポート用の電話番号は出てこないのだ。
やっと見つけたと思ったら「自動音声」と書いてある。

念のため電話してみるも「イチ、ケイヤクナイヨウノカクニン」と人間なのかコンピュータで作ったのかわからない音声が流れるだけだ。

 

『後にしよう・・・』

私は先延ばしをすることにした。

しょせん498円。まんまとYahooの思惑通りに行動してしまっていたのだった。


使えないWimax

wimax使えないなぁ・・・。

2017年2月。

10ヵ月契約していたモバイルWiFiである「wimax」を解約することにした。

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電波が悪いのだ。

家族旅行にいった先で使えないのはしょうがないとしてもさすがに札幌のエルプラザで使えない時には愕然とした。

 

wimaxは障害物に弱いらしく、窓のそばに置かなければ電波がとたんに弱くなる。
そのため、iPhoneのデザリング機能でネットをすることが多かった。
そんな状態ではwimaxを持っている理由は薄いため、解約することにしたのだ。

 

その時、1年前の出来事がよみがえってきた。
ソフトバンクからの毎月5000円近い請求の件だ。

wimaxへの不信感つながりで、ソフトバンクに対する不信感が思い出されてきたのだ。

ソフトバンクからすればいい迷惑だろう。

Yahooプレミアム解約プロジェクトが、弊社内に設立された瞬間だった。

2017年5月17日。肌寒い3日間が終わり一気に真夏日となりそうな予感がする午前のことだった。


クレジットカード会社の担当者

Yahooに電話で聞くことは難しい。
どうせ自動音声でたらい回しにされるに決まっている。

となるとクレジット会社はどうだろうか。

Yahooよりは明らかに電話がつながりやすいはずだ。

明細に書かれている番号に電話をする。

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人間なのか、コンピュータが作ったものなのか判別できない音声で左下にある*を押すことを指示される。

続いていくつかボタンを押すと「担当者におつなぎします」という音声の後に、呼び出し音が鳴りだした。

その後、明らかに人間の男性と思われる声が受話器から聞こえてきた。
さすがに技術が進歩したとはいえ、コンピュータではここまでの人間っぽさを出すことはできないだろう。

私は、間違いなく人間の男性であることを確信し、質問を投げかけた。

 

「解約したい請求があるのですが、解約方法がわからないので、そちらで停止することはできますか?」

 

単刀直入に聞いた。すると「申し訳ありません。個別の請求を停止することはこちらではできません。」
と単刀直入に返事があった。

それはそうだろう。

 

『ちなみにどちらからの請求ですか?』

コンピュータではない非常に人間らしい対応だ。

『Yahooプレミアムです。2件ありまして。』

その瞬間、電話の向こうの人間らしい担当者の人間らしさがさらにアップしたことが感じられた。

『Yahooプレミアムの場合はですね・・・』

なんとYahooプレミアムの解約方法についてレクチャーしだしたのだ。

 

おそらく同様の問い合わせが多数あるのであろう。
社内マニュアルにあるのか。もしくはこの担当者が入社以来、個人的に対応メモをつけているのだろうか。

後者であればぜひうちに来てほしい優秀な人材である。

『FAXでYahooさんには問い合わせることができます。』

FAX!?この時代に・・・。

 

人工知能が話題となっている昨今、電話応対もコンピュータ化され、便利な反面寂しさも感じていた。
課金の解除もできず途方に暮れていたときの人間らしい対応に温かみを感じ、心から感謝した。

しかしその思いは一瞬で消え去った。

この時代にFAX。

私が欲しかったのは人間らしい対応であり、10年前に戻ることではない。

人間らしさ、利便性は同居できないのであろうか・・・。


Yahooへの問合せ

当者は人間らしい対応で電話番号を教えてくれた。

どうやらこの番号に電話すると、解約用紙をFAXで送ってくれるらしい。

 

しかし私はFAXを持っていない。
FAXが必要な場面もあるがコンビニで済むため、FAXを買うという選択肢はまったくない。
コンビニでFAXを送ることはできても、受け取ることはできない。

なぜメールじゃダメなのだろうか。

FAXがある場所・・・FAXがある場所・・・
1つあった。実家だ。

小樽の実家にはFAXがあった。おそらく今でもあるだろう。
実家に帰り、そこで解約用紙を受信しよう。

そう思い、忘れないようにiPhoneのカレンダーに登録し、通常の仕事に戻った。

 

んなおりメールでも質問できる方法を知ることになる。

方法は意外と簡単だった。

STEP1:「Yahooプレミアム 解約」でググる。

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STEP2:一番下の「お問合わせへ」をクリックする。

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STEP3:さらにそのページの一番下の「お問合わせへ」をクリックする。

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STEP4:上の「よくある質問」は無視し、フォームで問い合わせる。

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何度も「本当にそれ、問い合わせが必要?ホントに?イチイチ対応するの大変なの、わかるよね?Q&Aじゃだめ?ホントにダメ?・・・そっか・・・わかった。・・・ホントにQ&Aに該当する質問は・・・ないよね?」というプレッシャーを跳ねのけた先に表示されるフォームで質問をした。

 

『Yahooプレミアムを解約したいがIDがわかりません。』

 

回答には時間がかかるらしい。

しかし問題ない。もう10年以上、毎月払ってきたのだ。この際、一か月あまり気にならない。

と思いきや意外にも返事は早く、Yahooプレミアム解約プロジェクトは早期に解散されることとなるのだった。


Yahooプレミアムの解約方法

曜日。
1通のメールが届いた。

 

私のメールボックスには、毎日大量のメールが流れ込んでくる。

その多くはスパムメールであるため、大事なメールも見逃しやすい。
今回もそうだった。

 

5月21日。

YahooJAPANカスタマーセンターとかいうところからメールが届いていた。

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『すわ、ランサムウェアか!?』と身構える。

いま話題になっている、感染したら身代金としてお金を払わなければならないコンピュータ・ウィルスの一種だ。
感染するとパソコン内の全ファイルが暗号化される。

そのファイルを開こうとすると開けない旨のメッセージが表示され
開くにはお金を払わなければならない。悪質なウィルスだ。

しかし添付ファイルはない。
ということはおそらくそれらの類ではないらしい。

 

となるとあと疑われるのは、フィッシング詐欺だ。

悪徳業者がサポートセンターを名乗りメールを送る。
そこには「こちらをクリックしてください」とURLが記載れており、そこをクリックするとニセのYahooサイトが開く。
IDとパスワードを入力したら最後。悪徳業者にそのIDとパスワードが通知されてしまうのだ。

しかし今回のメールはそのどちらでもなかった。

 

『満足いただけました?』

どうやらすでに、問い合わせに対する回答をもらっていたらしい。
見逃していたようだ。

大量のメールの中から、それらしいメールを探す。

 

あった。これだ。
5月17日。

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問い合わせしてから2日後には返事をもらっていたらしい。
思っていたよりもずっと早い。

そこには丁寧に、プレミアム会員となっているだろう2つのIDが記載されていた。

 

そしてさっそく以下の方法で解約をしたのだった。

STEP1:継続中の有料サービスを確認する。

ここをクリックすると、現在契約している有料サービスが表示されます。
※プレミアムに入っているIDでログインしてからクリックしてください。

 

STEP2:プレミアムの「停止する」をクリックする。

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STEP3:解除の注意事項が出るが、無視する。

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STEP4:「プレミアムを解約しないと、いいことあるよ!」を無視する。

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STEP5:それはもう大量に、「解約しないといいことあるよ!」が表示されるが、誘惑されずに無視し続ける。

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STEP5:最後の断末魔的に「キャンペーンにエントリーする」が表示されるが、無視して「登録解除を継続する」をクリックする。

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STEP6:「どうしたら解除しない?」とアンケート形式で聞いてくるが、適当に答えておく。

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STEP7:やっと最後まで来るので、達成感を体中で感じながら「はい」をクリックする。

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STEP8:これで停止になるが、まだYahooは諦めず「やっぱり入ったら?」と誘惑してくるが、そのまま目を合わせずにブラウザを閉じる。

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メールには2つのIDが書かれていた。

1つは「あぁ!そういえば!」と心当たりがあるIDなのだが、もう1つは、以前すでに試したIDだった。

その時は「プレミアム会員になっていません」と表示されていた気がするのだが・・・。

恐る恐る「プレミアム」というアイコンにマウスを合わせようとしたが別に恐る恐るの必要もないことに気づき、普通の速度でマウスを動かし、普通の速度でクリックをした。

「プレミアム会員になっていない」は勘違いだったようだ。
画面にはしっかりと「プレミアム会員」と書かれている。

つまりこれで、2件の「不明なプレミアム会員」のIDが判明し、そしてそれはイコール解約できることを意味していた。


教訓

017年5月22日。

私は10年以上に渡って課金され続けていたYahooプレミアムを、無事解約できたのである。

それぞれの合計決済額を見てみる。
今度は恐る恐るである理由がしっかりとあるので、恐る恐る見てみた。

3つ合わせて215,135円。

めんどくささから放置したことで、これだけのお金をが会社から消えてしまったのだ。

めんどくさがらずに、やるべきことはすぐにやる。

そんな決意を胸に、ログアウトのリンクをクリックしたのだった。

もちろん普通の速度で。

(完)

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