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孫子の盲点 信玄はなぜ敗れたか?(2/3) ~ 海上知明

信玄は孫子だから負けた

「孫子の盲点」、全3回のうちのその2。


書名:孫子の盲点 ~ 信玄はなぜ敗れたか?~
著者:海上知明
読書日:12月26日~12月29日
読書時間:173分


 

農兵だから強かった

信玄は、農村で仕事がなく余っていた次男三男を軍人として雇用した。これを農兵という。
これは政治的に安定していなければできないため、簡単なことではないが、信玄は政治も天才的であったため可能であった。

信玄は兵農分離をしなかったため「弱い」という”間違った”説が多いが、それは間違い。
実は兵農分離をする、いわゆる「常備軍」こそが弱かった。

技術力を結集した武器を持って戦う”近代戦”であれば常備軍は強いが、戦国時代ではそうではない。

専門的な知識がそれほど必要ではないため、常備軍でも農兵でもそれほど強さに違いは無い。

しかし農兵は人口が多く(農村の次男、三男は溢れていた)、帰属意識が強い。
従って「兵農分離をしなかった(=農兵比重が高い)」からこそ、武田信玄は強かった。

 

鉄砲は弱かった

「鉄砲を軽視した信玄は、頭が古い」と言われているが、これも間違い。

そもそも当時は、鉄砲は使えなかった。

雨で使えず、撃つのにも異常に時間がかかる。

それでいて大量生産も出来ない。手作業で作る。

鉄砲が戦場を左右したのは信長の雑賀攻めと長篠の戦いくらい。他では鉄砲は活躍していない。

長篠の戦いがあまりにも鮮やかだったため、伝説を化しただけ。

物陰から隠れて撃つのに有効な程度。

 

孫子は大雑把過ぎるので

孫子は、抽象的なことしか書いていない。なのでそれを自分で解釈するしかない。
そのため「孫子を体現できたら強い」が、そもそも体現すること自体が天才じゃないと無理。

歴史上では、曹操と信玄くらい。

ただし小国防衛がテーマであるため、天下統一には適さない。
過去に孫子で、天下統一した人はいない。

 

孫子は大雑把過ぎるので

徳川家康は、武田信玄を尊敬していた。たくさんのものを真似し、当然 孫子も真似をした。

家康の「権謀術数」と「慎重さ」だけは信玄ゆずり。その影響で、江戸時代には孫子が広まった。

 

川中島の戦い

川中島は非常に小さな面積だが、重要な土地であった。

その土地の持つ重要性を見抜けるかどうかで、歴史に名を残す人物になれるかが決まる。
信玄も上杉謙信も当然、川中島の重要性を理解していた。

しかし川中島の戦いについては、あまり史料が残っていない。

 

武田信玄と上杉謙信 どちらが天才か

武田信玄は5手先まで読む天才だが、上杉謙信は10手先まで読む。

世界の歴史上、最強の武将であろう。

武田信玄が負けたのは弱いからではなく、上杉謙信が強すぎたため。

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facebookアプリ企画+開発を得意としています。

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