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哲学的な何か、あと数学とか ~ 飲茶

アウトプット:フェルマーの最終定理

ビジネスに難解な数学は必要なのか?

基本的に無関係でしょう。

じゃあなぜ「フェルマーの最終定理」の本なんて、読んだ方がいいのか?

元マイクロソフト 日本法人の社長である「成毛」さんがこう言っています。

『科学の本を読んだほうがいい。』と。

理由は、自分の周りに起きている出来事を俯瞰してみることができるからと。
※確かそんな感じだったかと^^;

その通りですね。ビジネス書だけじゃなく、いろいろな分野の本を読んだほうがいいです。

さて同じ理由で「数学の歴史」的なものを読んだのですが、これは読んだほうがいい!

勉強になるが、それよりもまず面白いw 要所要所のギャグがアクセントとなり、まったく飽きさせません。

気がつくと読み終わっている感じ。


・タイトル:哲学的な何か、あと数学とか
・著者:飲茶
・読書・アウトプット日時
:1月23日
12:10~15:50
※物語なのである程度しっかり読みました。


 

テーマはフェルマーの最終定理。

フェルマーさんが残した、一見するとすぐに解けそうな謎なのですが、これをめぐり・・・多くの数学者が不幸になります!

解けそうで解けないというが曲者。

確かに僕でも「ちょっとやったら解けそう」って思ってしまいますw

「3以上の自然数 n について、(Xのn乗)+(Yのn乗)=(Zのn乗) となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない」

・・・いや無理かw

無理だと思うのが我々一般人としては正常ですが、数学が得意な人なら「ちょっとチャレンジしてみようか」と思わなくてもない。そんな「手が届きそう」な定理なのです。

しかもそれが、何百年も解かれていない謎であり、もし解いたら歴史に名を残すばかりか、大金が手に入るのです。

チャレンジャーが大量発生するのも無理はないでしょう。

しかしいったんこの迷宮に入ると、もう戻れない。
何十年も人生を棒にふった人は数知れず・・・。

そんな恐ろしい定理なのです。

「無理だと思ったら途中で辞めたら?」と思うのですが、しかし「あと少し!」状態が何度も訪れるのです。

そんな「いけるかも!?」が訪れては消え、そして実生活に戻ろうとすると「あ!もしかして」とヒントが降ってくる。

そしてまた「無理だ!」となり・・・でも「あ!いけるかも!?」。

そんなことを何年も、十何年も繰り返したら、もう後戻りはできないでしょう。

途中で辞めたら、それまでの人生はなんだったのかとなりますから。

そんな恐ろしい定理。

フェルマーは1601年生まれというから、日本でいうと関ヶ原の戦いあたり。

1603年からが江戸時代なので、ちょうど江戸時代初期に生きた人となります。

このフェルマーは超天才で、パスカルと仲がよく、ニュートンは「フェルマーからヒントを得て微分・積分を発明した」と書簡に書いています。

そんな大天才の死後、メモが見つかります。

それがフェルマーの最終定理と呼ばれる、冒頭のもの。

それだけならまだしも、書き方が実に挑戦的でしてw「クソ!解いてやる!」と数学者がその罠にかかってしまうのです。

なんと書いているかというと「この命題について、真に驚くべき証明方法を私は発見した。だが、それを書くには、この余白は狭すぎる」と。

それから350年間、何人もの数学者が人生を棒にふることになるわけです。

もっと他の研究をしていればよかったものの「俺ならいけるんじゃない?」と思ってしまったために、泥沼にハマり、気がつくと何年も経っているのです。

フェルマーの定理が存在しなければ、人類の歴史はもっと進歩していたかも?w

最初の挑戦者は「オイラー」。

この人もまた超天才。多くの数学者が「何ヶ月もかかるだろう」という問題を、3日で解いたくらい。しかも28歳という若さで。

そして数学のやり過ぎで失明してしまいますが、「やったー!これで気が散らなくなった!数学に打ち込める!」と喜んだとかw

そんな大天才のオイラーも、少しばかり手がかりを発見するのですが、そこで亡くなります。

その後も「あと少しで解ける!」と発表してしまい、みんなの注目を集めて「ヤバイ・・・・」となり精神を病んだ人が何人も。

「いよいよ解けそう!」と世界中をニュースが駆け巡るが、「やっぱりダメだった」とか。

そこでなんと日本人が登場します。

この日本人はまったく別の研究をしていたのですが、それがフェルマーの定理を解く1つの大きなきっかけとなります。

それが志村、谷山でした。

2人はまったく別の問題に取り組んでいました。

しかしその問題を解くことができたら、フェルマーの定理も解いたことになるという「革命的な繋がり」をアンドリュー・ワイルズという人が発見します。

「谷山=志村予想」と言われるものです。

谷山も志村ももう他界しているのですが、2人の名前は世界的に有名になります。

アンドリュー・ワイルズはすでに有名人でしたが、彼が谷山=志村予想を紹介したからです。

そしてその「谷山=志村予想」が解けたら、イコール、フェルマーの最終定理も解いたことになる。
そこまでは発見できました。

それも物凄く革命的な発想でした。

「谷山=志村予想」は、フェルマーの定理とはまったく別の問題なので、そこに関連性を見出したのが天才的でした。

「予想」は文字通り「たぶんそうなる」なので、これを確定して「定理」にしなければなりません。

「谷山=志村予想」を証明することができず、時間ばかりが経過します。

しかし・・・ついに証明に成功したのでした!

・・・というニュースが世界中を駆け巡ります。

何百年かんも多くの数学者の人生を狂わせてきたフェルマーの定理が、ついに証明された!と。

しかし友人がその穴を見つけてしまったのでした。

「直ぐに埋るだろう」と思われていましたが、いっこうに埋まりません。

誰もが思いました。アンドリュー・ワイルズもまた、フェルマーに人生を狂わされたと。

みんなが諦めかけました。

アンドリュー・ワイルズの精神状態も限界でした。

彼はもう7年間、この問題に取り組んでいます。そして「証明できた!」と発表したとたん「いや、1つだけミスがある。」と指摘されますが、それが埋まらない。

焦るアンドリュー・ワイルズですが、また日本人が発明した理論がヒントになることを思いつきます。

「岩澤理論」

それを使うことで・・・なんと埋まらなかった1つの穴が埋まったのです!!

「夢を見ているに違いない」。

20分その場で呆然としていたといいます。

すでに8年が経っていました。

そのことを一番最初に報告したのは妻でした。8年間も支えてくれた妻に。

その後、多くの数学者に検算を求めましたが、たしかにフェルマーの定理は解けていたのです。

時は1994年。

関が原の戦いの時に生まれたフェルマーが残した謎。

それが解けたのがごく最近。

数学の本だと思うと敷居が高いですが、非常に面白い物語なのでぜひ読んで欲しいです。

そしてある教訓を得られます。

前回のアウトプットでも書きましたが「辞める選択肢」です。

ある程度やってダメなら、他に行くこと。

突っ走ってばかりではなく、たまには周りを見て、自分の現在地を確認する。

そんな人生の教訓が、この本から得られます。

それにしてもこの世紀の難問の解決に、日本人3人がかなり重要な箇所で関わっていたなんて、誇らしいですね。

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