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facebookとブログ連動でブログマーケティングを

1時間は費やしたであろうか。
一生懸命に書いた文章。

それが48時間後には、この世に存在しないのと同じになってしまうなんて・・・。

そんな大事なことに、なぜいままで気が付かなかったのだろうか。話は48時間前に遡る。

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

いま大流行のfacaebook。

私は知っていた。

このブレイクは一時的なものであり、3年後には収束している。そう信じている。
しかしそれまではこの流行り乗るべきだ。
この流行に乗ってブランドを気づいてしまった人がfacebookでの成功者になる。
そしてfacebookが消滅しても他のメディアでマーケティングをすればいい話だ。
まずは短期間に成功させる。それを目標にしていた。
もともとネットには詳しい方ではない。
人に聞かれれば間違いなく「苦手です」と答えるだろう。
さすがにホームページは持っている。業者に20万円で作ってもらった力作だ。

しかしブログやメルマガなどは一切やっていない。

性に合わないのだ。

普段仕事で忙しいのに、それに加え毎日のように
「今日は会議がありました」などと近況を報告するなど
無理な話だ。

ずっと昔「ブログが凄い」と知人から聞き
「アメーバブログ」とかいうやつで、開設だけはした。

いまも一応残っている。

しかしホント1ヶ月、回数にして5回ほど投稿しただけで
終わっていた。

記憶をたどり、そのブログを見てみる。

『お、あったった。』

最終更新日:2007年4月21日

『もうそんなになるのか・・・』

 

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

 

一応最新のIT情報に興味はある。

雑誌も読んでいるし、新聞にそれっぽい記事があったら
一応、目を通している。

セミナーがあればできるだけ顔をだすようにしている。

そしてそれは無駄ではなかった。
facebookのブレイクを肌で感じることができたのだ。

ブレイクのきっかけは「ソーシャルネットワーク」という映画の公開。
そしてその公開に先立って「週刊ダイアモンド」で特集されたことだ。

2011年2月、私はfacebookを始めた。

以前ちょっとだけやっていたmixiに比べて
殺風景だし、仕組みがよくわからないし、
とにかく「よし!本腰入れてやってみよう!」とは思えなかった。

そしていつものように半年ほど放置していた。

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

2011年秋。

facebookのことなどすっかり忘れていたある日。
私は知人の紹介で、「ソーシャルメディアをビジネスに活用する」
というテーマの勉強会に参加した。

セミナーではなく、勉強会。交流が中心であり、楽しい時間を過ごすことができた。

名刺交換を20人くらいとしただろうか。

そのうち半分くらいの人から
「facebookやってます?」
と聞かれた。

私は少し恥ずかしいと思いながらも

『一応やってますが、アカウントをとっただけで、何をしていいのかわからなくて(笑)』

と答えた。

意外なことに

『そうですよね!私もよくわからなくて・・・』

という返事が多かった。

そう。私だけではないのだ。
みんなあの殺風景で難しそうな画面デザインに抵抗を感じていだ。

ただほとんどの人はアカウントは持っているらしいので
飲み会の席で友達申請をした。

 

翌日、私のfacebookに対する思いは一変した。

『確かに面白い・・・』

そう。面白いのだ。
面白くないと感じたのは、投稿しても反応がないからだ。

たとえば

『今日のランチは回転寿司。』とだけ書いて写真を投稿。

これだけで、いいね!数が10程度となり
2、3人からコメントがつく。

mixiの面白さは足あとにあった。
いまはその機能はスパムの温床になるということで廃止されたが
人は「反応」を求めているのだ。

それからすっかりfacebookにハマっていった。

昔の友人や取引先、同業者などの知人に友達申請をし
またセミナーや勉強会で知り合った人たちにも友達申請。

わずか3ヶ月ほどで100人の友達とつながることができた。

10以下だったいいね!数も、いまや20を超えるのが普通になっていた。

あるセミナーで聞いた「ノウハウを投稿するといい」を実践すると
ごく稀に「シェア」をしてくれる人も現れた。

シェアによって私の存在が、面識のない人にも知られて
全然知らない人から友達申請が来るようになった。

私も同じように、面白そうな記事があると積極的に友達申請をしていった。

その結果2012年にはいった頃には、友達数が500人を超えていた。

その数に比例してはいないが、いいね!数は50を超えることも多くなっていた。

私は完全にfacebookの虜になっていた。
面白くて仕方がない。

  • 旅行の写真を投稿するといいね!が多めにつく。
  • その際、綺麗な写真だとさらに多い。
  • 子供の写真だと普段の2倍程度となる。
  • お昼ごはんの写真は、だんだんといいね!がつかなくなる。

そんなことを感覚的に感じ取っていた。
そのノウハウを投稿することでたくさんシェアされ、
さらに友達申請が増えていった。

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

『何かおかしい』

2012年夏。
faebookを本格的に始めてから1年近く経とうとしている。

確かに交流は増えていった。
facebookがなかったら知り合えなかったであろう人とも
頻繁に飲みに行くようになっていた。

知り合いは増えた。それは本当にすばらしいことだ。

しかし・・・当初の目的はそこだっただろうか?

ビジネスに使える。そう聞いて始めたのではなかったか?
飲み友達が欲しかったのか?

この1年間、毎日1時間以上facebookに費やしていた。
時給2000円で計算したとして、一日2000円。
365日で73万円となる。

73万円・・・果たしてそれに見合う売上を得てきただろうか?

いくら考えでもfacebookで売上をあげた記憶がない。
ゼロだ。

友達は増えた。しかしfacebookは私から時間を奪った。
そしてそれは、今後も続いていくだろう。

・・・これで本当にいいのだろうか?

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

月に1度くらいだろうか。
無性に貴重なノウハウを書きたくなる。

1時間かけて500文字に以上にも及ぶノウハウを
facebookに投稿した。

2012年夏。

予想通りいいね!数は100を超えた。
10人くらいシェアしてくれたのが大きかった。

投稿した日は、いいね!が増えていくのを見るのが楽しかった。

時間の無駄なのは知っていたが、いいね!が増えるたびに
facebookに目が行く。

『これじゃ駄目だ』

また時間が奪われた。

しかしそれよりも深刻な事態に私は気がついていた。

2日程度経つと、いいね!がまったくされないのだ。
いや、投稿してから6時間ほどでいいね!の増加が鈍化していき
10時間後にはほとんど増えなくなっていた。

つまり500文字のノウハウは、わずか24時間程度で
誰の目にも触れなくなったことになる。

『1時間かけて書いた500文字の濃いコンテンツ。わずか2日でゴミ扱いか・・・』

私は愕然とした。
こんな無駄を、今後も続けていくのか?
いつまで続けるのか?
時間の無駄なのではないか?

そう気がつくと、facebook熱は急速に冷めていった。

いままでの興奮が嘘のように
私はfacebookにログインするのを辞めた。

1週間後、驚くべきことが起きた。
自分がfacebookに疲れていたことに気がついたのだ。

何度か海外では問題になっているらしい『facebook疲れ』。
日本でも『mixi疲れ』というワードを、数年前に何度か耳にしたが
まさに私がそれになっていたのだ。

この1週間、ものすごい集中力で仕事が進む。
いままで『投稿しなくちゃ』と、いつも頭の片隅になった。
ランチに行っても、カフェに行っても、旅行に行っても、飲みに行っても
常に「アップしなければ」と考えるのが癖になっていた。

しかしいまはどうだろう。
いまこの瞬間を大事にするようになっていた。

私はますますfacebookから遠ざかっていった。

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

2012年10月。

まさに3週間ぶりにfacebookにログインしてみた。

理由は特にない。
ただの興味本位だ。

2度ほどパスワードを間違えてしまい
『もしやアカウント削除か?』
と焦ったが、勘違いだった。

3週間ぶりではあったが、特に変化はない。

以前のように友達の投稿がニュースフィードを埋めていた。

何気なく自分のタイムラインを眺める。

ふと、あの500文字のノウハウ投稿が目に留まる。

『いいノウハウだと思うんだけどな・・・』

そして

『もう一回、投稿してみようかな』

と半分冗談で呟いてみた。

そうすれば、そこから2日程度はまたみんなにみてもらうことができる。
それほど自信があったのだ。

『あれ?これって・・・』

あることに気がついた。

『ブログじゃダメなのか?』

ブログは性に合わないと言いながらも
faebookでは頻繁に投稿している。

「性に合わない」というのはもしかして思い込みなのかもしれない。

単に反応があったから楽しく、反応がないと楽しくない。
それだけのことではないのか?

私は以前やっていた「アメブロ」にログインしてみた。

最終更新日:2007年4月21日

5年半更新されていないブログ。

ここにこの前facebookに投稿した
500文字のノウハウをコピペしてみた。

単純なコピペだ。

それだけではと、facebookにブログへのリンクを投稿してみた。

『お久しぶりですね!』

そんなコメントをたくさんもらい、
それらに対して返事コメントをしていった。

2日後、いいね!数は50程度で止まった。

『3週間休んだけど、50は超えるんだ。』

以前のように毎日近況を投稿するのに興味はなかったが、
3日に1度程度であればいいかと割り切り、
濃いノウハウだけを投稿していった。

当然アメブロにも同じものをコピペしていく。

せっかくのコンテンツ。2日でゴミ箱行きは勿体なさすぎる。

2ヶ月後、アメブロの記事数は20を超えていた。

ふと思いたち、アクセス解析を見てみる。

『これはどう見るんだ?』

いままでアクセス数など気にしたことがなかったが、
どうやらブログに来てくれた人数や、
どのサイトから来てくれたかを見ることができるらしい。

アクセス数を見た時、目を疑った。

128

そう表示されていた。

つまり昨日1日で128人が
私のブログに来てくれたことになる。

『意外と読まれてるのか・・・』

facebookでは、いいね!数しか指標がない。
ブログだといろいろなデータを見ることができた。

データを見ていると興味深い事実があった。

どうやら過去に投稿したノウハウが入り口となり
たくさんのアクセスが生まれているらしい。

facebookであれば2日程度でゴミ箱行きになっていた投稿が
ブログだと半永久的に、検索エンジンからアクセスを呼び込んでくる。

それはまるで磁石のようだった。
1つ1つの記事は小さい磁石なので少ししかアクセスを呼び込んでくる効果しかない。
しかし10記事、20記事と集まることで、トータルとして128アクセスとなっているのだ。

過去に頑張って書いた記事。それがすべて「資産」としてブログに残り、検索エンジンからアクセスを呼ぶ。

facebookとブログ。
最適な相性なのだ。

facebookに投稿した内容は、facebookにログインしなければ見られない。
従って検索エンジンからのアクセスはゼロだ。一切来ない。

ただつながっている友達に見てもらう効果はある。
それはそれで効果的だ。

ブログは逆に、検索エンジンからのアクセスが期待できる。

facebookとブログ。この両方をやるべきなのだ。
一見すると大変なようだが、基本的にはfacebook投稿のコピペで問題ない。

1つの記事が、facebookとブログという2つのメディアで活きるのだ。

しかし・・・一ヶ月後、とんでもない自体が起きることになる。

 

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

 

外は雨。目の前には大きな窓。

その窓の透明な壁面を、粒の大きなしずくが
他のしずくの間を縫うようにして落ちていく。

 

 

早朝ゴミ出しをした時から雲行きは怪しかったのだが、
スタバでカフェラテを注文するころにはすでに土砂降りだった。

この近代的な建造物は、豪雨をただの「風景」として我々を楽しませてくれる。

右には大きな国道。
車が地面に溜まった雨を勢い良く弾き飛ばす音も、
洋楽のBGMに混じりとても心地がよい。

いつもより客は少なかった。

時計を見ると、サラリーマンであればそろそろ朝礼を終えているだろう時間を示しているのだが、
客が少ないのは時間のせいではない。いつもは時間に関係なく、座席のほとんどは埋まっているのだ。

「雨の日は客は少ないのか」

そんな当たり前のことを思いながら、熱いコーヒーを口に運ぶ。
週に1度は通っているいつものスタバだが、
雨天というだけで違う雰囲気になる。

昨日届いた新しいノートパソコンのデビューということもあり
心地の良い時間が流れていく。

しかし・・・そんな心地よさが一瞬にして吹き飛ぶ事件が起きた。

時は、2012年秋。

 

 

facebookに疲れていた。

確かにいいね!数が増えていくのは楽しかった。
しかしそれはしょせん、ゲーム的な楽しさだ。
ビジネスに結びついているか・・・というと答えはNOだ。

確かに友達は増えた。
飲み会の数も増えた。
飲み会があると、さらに友達が増えた。
そしてその友達経由でさらに飲み会があり・・・。

そうこうしているうちに、1年で友達数が500を超えていた。

リアルな付き合いの人が多いため、
投稿へのいいね!数は100を超えることが多い。

どうやらこの100という数字はかなり多い方らしい。

「100いいね!ですか。凄いですね!」

そんなことも度々言われる。それがまたfacebook依存の症状を強めていった。
しかしある時「ビジネスに結びついていない」「時間の無駄」であることに
気が付き、3週間ログインするのを辞めた。

すると想像以上に自分が、facebookにハマっていたことに気がつく。
この3週間、仕事に没頭できたのだ。

「facebook疲れ」。まさかそれに、自分がなっていたとは・・・。

 

 

濃いノウハウ。せっかくfacebookに投稿しても、わずか2日程度で

いいね!が増えなくなる。

つまり2日もすればニュースフィードに載らなくなることを意味していた。

facebookが独自のロジックで算出した「エッジランク」という数値をもとに
表示する投稿を決めている。それがニュースフィードだ。

「オススメの投稿」とも言える。
2日程度でいいね!が増えなくなるというのは、
2日もすればオススメではなくなるということなのだ。

いや実際には10時間もすれば増加率はかなり鈍化する。
投稿の賞味期限はわずかその程度なのだ。
それに虚しさを感じた私は、
ブログに目をつけた。

「性に合わない」と思い、一時は遠ざかっていた。

しかし10時間程度でゴミ扱いされるfacebookに比べれば
ブログは半永久的にGoogleのサーバに蓄積され、検索結果として提示される。
たとえば以前、何気なく「エスパー伊東」のことを書いた。

「エスパー伊東って、どのくらいの年収があるんだろうか・・・」と
重要度の低い、ただちょっとだけ頭をよぎっただけの「つぶやき」だ。

文字数にして100文字程度。投稿日は2012年春。

この投稿が、意外とアクセスを呼んでいる。

ブログに標準装備されている「アクセス解析」を見ると。
「エスパー伊東 年収」
「エスパー伊東 仕事」
などでポツポツとアクセスがあるのだ。

もちろん非常に少ない。1週間に1人程度ではある。
しかしこのような投稿がもし100あったとしたら
単純計算で1週間で100人を呼べることになる。

もちろんそんな単純にはならないが
せっかく投稿するのであれば、facebookだけではなく
ブログにも投稿すべきなのだ。

そうすればGoogleの丁寧にそれらを拾い、
データベースに保存してくれる。
「資産」だ。

会計の世界では、
短期間に換金されるであろう「預金」「売掛金」などの資産は「流動資産」
1年以上かかる「家屋」「土地」などは「固定資産」と呼ぶ。

我々が一生懸命書いた文章や画像は、
facebookは2日程度しかもたない「超流動資産」として扱われ
Googleは「固定資産」として扱われる。

それは、facebookでは「検索」の仕組みが非常に弱いところからもわかる。

facebookにいくら投稿したところで、
春に投稿した内容で、秋に人は来ないのだ。

 

 

ブログでオススメなのはアメブロだ。

たくさんの芸能人が使っている。

普通ブログというと、1つのブログ単体で存在しているが
アメブロの場合には、ソーシャルの要素が含まれている。

単純にいうと、他のアメブロのユーザが
自分のブログに来てくれる可能性があるということだ。

また、ブログが更新されると
それが通知される「購読」という機能もある。

ブログ間のつながりが強いため
きちんとやれば読まれるブログにすることが可能だ。
そんな事実を知り、私はアメブロを始めた。

2007年春のことだ。

しかしあまり楽しさを感じなかったため、
ほんの5回投稿しただけで辞めてしまった。

そのアメブロに最近ハマりだした。

facebookに投稿した比較的長文の濃い文章。
これをアメブロにもコピペするという使い方だ。

そんなことを3ヶ月も続けると
ブログのアクセスは1日に100を超え始めていた。

『ただfacebookの文章をコピペしただけなのに・・・』

私はfacebookとブログの連動にハマっていった。

 

 

コーヒーは冷めていた。

雨も少しばかり落ち着いたように見える。
車の数も若干少なくなった。

時計を見ると来てから1時間経っている。

いま流行りの「ノマド」と言うやつだ。
場所にとらわれず、ノートパソコン1台で仕事をするスタイルが気に入っていた。

『さてそろそろブログでも更新するか』

最近忙しく、5日ほど空いていた。

まずはfacebook。
久しぶりということもあり、気がつくと1000文字を超えていた。
たぶん最長記録だろう。

我ながらよくできたコンテンツになった。

いま話題の内容だし、的を得ている(と、自分では思った)。
当然のことながら、ほんの数分でいいね!がポツポツ付いてきた。

次はいつものようにブログにコピペだ。
『お探しのページを表示できません。』

 

自分のブログのURLを打ち込み、そこから記事を投稿するという手順なのだが
久しぶりでURLを間違えたらしい。
『ショートカットをデスクトップにでも貼っておこう。』

いままではブラウザにURLを途中まで打つだけで
続きが表示される機能に頼っていた。

ameblo.jp/

とまで打つと、自分のブログのURLがすべて表示される。
あとはそれを選択してENTER。

過去に入力した履歴からサーチしているらしい。

便利な機能だ。

ただ今日は新しいノートパソコンなので、
その「履歴」はない。

記憶をたどり手入力していったのだが
どうやら間違ったらしい。

 

『URL、なんだっけ・・・?』

トイレに向かいながら思い出そうとするが思い出せない。

『そういえばfacebookからリンクしていたっけ』

再び席に付き、facebookを開く。
プロフィール欄にブログのURLを設定しておいたことを思い出した。

『これだこれだ。』

見た目には、先ほど打ったURLに違いはないように見えるが、
微妙に違いがあったのだろう。

今度は間違いないように、URLをコピーし、
ブラウザに貼り付ける。
1秒・・・2秒・・・3秒・・・。

 

いつもより時間がかかる気がしたが
見慣れた「アメブロ」のロゴが表示された。

しかし見慣れていたのはそのロゴだけだった。

それ以外は先ほど初めて見た

『お探しのページを表示できません。』

の文字。
右側に、黄色のキャラクタが「ごめんなさい」と泣きながら謝っている。
事態が把握できなかった。

facebookのプロフィール欄に設定したURLに
誤りがあったのか?

いや、以前はここからブログに飛んだこともある。
間違いないはずだ。
ふと右下のアイコンに目をやると
ノートパソコンのバッテリーが少なくなっているのが目についた。

バッテリーのアイコンにマウスを載せると
「7%」と表示される。

買ったばかりのパソコンをそのまま開封して持ってきたため
充電されていなかった。
7%といえども、あと5分ももたないだろう。

ブログにアクセスできないことは気になったが
午前中に返信しなければならないメールがあったために
それを優先することにした。

『アメブロがメンテナンス中なんだろう』

そう自分に言い聞かせ、
来週の打ち合わせの時間を取引先にメールした。

送信が完了するのを待っていたかのように
「バッテリーが残りわずか」である警告メッセージが表示。

ブログの件は気になったが、続きは自宅でやることにした。
いったいなぜ・・・?

 

 

 

『電話するか・・・』

アメブロの電話番号はどこにも載っていなかった。
問い合わせはメールだけ。

さすがIT企業。すべてのコミュニケーションはITというわけだ。

自宅に戻った私は再度
ブログを開いてみる。

ブラウザの履歴機能からたどったためURLに間違いはない。

『アカウント凍結・・・』

そんな言葉が頭をよぎる。

いや、もうそれしか考えられない。

私のブログは見ることができなくなっている。

しかしなぜ・・・?
アメブロに問い合わせ用にも方法がわからない。

Googleで「アメブロ 凍結」と検索してみた。

あったあった。やはり困ったときの検索エンジン。
たくさんの検索結果が表示された。頼りになる。

たくさんの検索結果。確かに頼りになるが
それは同時に「アカウント凍結された人が多い」ことも意味する。

いくつかのサイトを確認する。
愕然とした。

 

「凍結」ではないらしい。「削除」。

つまり「一時的にアカウントが利用できない」
という状態ではなく、この世から綺麗に無くなったのだ。


我々が普段やる、いらないファイルをクリックして
「DELETE」キーをクリックする。それを、私のブログでやられてしまったということだ。

ただファイルはゴミ箱に入る。ゴミ箱からはいつでも復活できる。アメブロはどうだ?

復活の可能性をGoogleで検索しまくるが、
探せば探すほど、復活は絶望できでることを知る。
『なんで・・・』

思わずつぶやく。
いったい私が何をしたというのだ。

facebookからのコピペが悪いのか?
そんなはずはない。

5日間ログインしなかったから?
まさか。

理由は・・・「商用利用」らしい。

 

確かに利用規約には「商用利用禁止」とある。
しかし私は、商用には・・・

『したか・・・』

確かにした。

確か3回ほど(ブログがDELETEされたいま、それを確認する術はない)
自分の商品について書い、URLも貼った。
『あれだけで商用利用とみなされたのか・・・』
悔しさが全身にこみ上げる。

1度くらい警告してくれればいいのに・・・。

投稿数は100を超えていた。
それが綺麗サッパリ無くなっている。

毎日150を超えていたアクセス数も
ゼロになったということだ。

『・・・』

今日の夜、facebook友達と企画した飲み会がある。
1週間前から楽しみにしていたのだが
そんなワクワク感は急速にしぼんでいった。

しかし・・・その飲み会で私はある大胆な解決策を知ることになる。
解決まであと、12時間。

 

 

─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─ ◇ ─

 

『カンパーイ!』

有名な繁華街の居酒屋。
20名ほど集まったfacebookユーザたち。

そのほとんどは初めて見る顔だ。

 

 

『いやぁ、最近ちょっと落ち込んでまして・・・』

 

その「初めて見る顔」のうちの1人が隣の男性に呟いた。

全員と名刺交換していたのだが、名前など覚えてられない。
記憶をたどると、確か「雨宮」だったと思う。

『アメブロが凍結されてしまったんですよ・・・。』

ん!?私と似たトラブルを抱えているらしい。

それよりも、名前に「雨」がついてるから人から「アメブロ」と聞くと、
チープな少年漫画の命名のようでニヤリとしてしまった。

 

『昨日いつもどおりアメブロにアクセスしたら、
 ページがみつかりませんって表示されて。
 いろいろ調べたら、商用利用とみなされて、最近どんどんと
 アカウント凍結されているらしいんです。』

私は思わず口を挟んだ。

『実は私もなんです。しかし、残念ながらそれは「凍結」ではなく「削除」ですね。』

『え!?そうなんですか?ということは、もう戻らないんですか?』

『消えてしまいましたね。完全に。』

『・・・』

 

相手は絶句していた。

しかしこの話を理解できたのは我々2人だけのようだ。

『ブログもやってるんですか?』

私の隣の「初めて見る顔」の2人目が声をかけてきた。

年齢にして20代後半の男性。お酒に強くないらしく、
乾杯からすでに烏龍茶を注文している。

『facebookとブログ、2つもやるなんて大変じゃないですか?凄いなぁ・・・』

私は自慢げに即答した。

『ほとんど、facebookの投稿をブログにもコピペしてるんですよ。』

『そうなんですか?・・・でも、なんのためにそんなことしてるんですか?』

『facebookに投稿してももう半日くらいしたら、いいね!とか増えないですよね。
 つまりすぐに誰も見なくなるんです。苦労して書いたのにそれはもったいないので
 ブログにも投稿してるんですよ。』

『なるほど!それは凄いですね!確かにいいね!って、すぐに増えなくなりますよね。
 そうか・・・一瞬しかニュースフィードに載らないんですから、確かにもったいないですね。』

烏龍茶を握り締めながら彼は答えた。

 

 

その後もしきりにその発想に関心していた。

『僕もやろうかな。でもそのブログが消えちゃったんですよね。それは落ち込みますね。』

雨宮『もう戻らないんですか。それはショックだなぁ・・・。』

私 『一度くらい警告してくれればいいのになぁ・・・。』

雨宮『ホントそうですよね。雨宮さんも、もしブログやるなら気をつけてくださいね。』

・・・間違えていた。どうやら烏龍茶が雨宮らしい。

 

ホントの雨宮『私もブログやろうかと思っていたんですが、WordPressにしますね。』

ニセ雨宮『ワード?ワードでブログを書くんですか?』

ホントの雨宮『いえ、WordPressというブログソフトがあるんです。』

ニセ雨宮『ブログソフト?ソフトですか?つまり自分のサーバにブログを作る的な?』

ホントの雨宮『そうなんです。無料だし、使いやすいですよ。これだと凍結とか削除の心配はないです。』
いい加減、「ニセ雨宮」の本名が気になってきた。
しかしまさま名刺交換をしているのに、いまさら名前を聞くわけにはいかない。

とりあえず偽宮と名付けることにした。

雨宮『ところで川内さんは・・・』

すぐに解決した。川内というらしい。

雨宮『WordPressにしないんですか?なんでアメブロにしたんですか?』

川内『なんかアメブロをみんな使ってるから、なんとなくですね。
   WordPressって面倒じゃないですか?』

雨宮『確かに導入とかちょっと知識がないと抵抗あるかもしれないですね。』

川内『代行とかしてくれる業者無いかな・・・』

雨宮『ありますよ。このページで依頼してみては?
   >> http://ishida-hiromi.com/wp_support/

川内『ありがとうございます。ちょっと見てみますね。』

雨宮『ところでさっき、facebookの投稿をコピペしてるっておっしゃってましたよね?』

私 『ええ。』

雨宮『自動的に連動させるとかじゃ駄目なんですか?』

私・川内
  『そんなことできるんですか!?』

雨宮『いえ、出来るかわかんないんですが(笑)』

 

なるほど。もしかしたらそんなサービスが世にあるのかもしれない。

もしそんな便利なのがあったら、
いちいちコピペしなくても、勝手にブログが更新されていき
そのたびに1ページが追加されていく。

1ページ追加されるということは、
検索エンジンからのアクセスとなる入口が
1つ増えることになる。

 

ふと川内を見ると、すでに探していた。

しかし私は知っていた。
それは「フリ」であり、実際には最新のiPhone5を自慢したかった
だけなのだ。現に川内は探すのをすぐに辞めた。

しかし作戦どおり私はiPhone5に釘づけになっていた・・・。

 


 

飲み会は楽しかった。

これぞfacebookの醍醐味。

確かに時給に見合う利益は発生していない。
友達が増えるだけのサービスかもしれないが、
それはそれで悪くはないのかもしれない。

現に今日も、いい情報を仕入れることができた。

 

おっと!さっそく
facebookとWordPressとやらを連動させる
サービスを探さなくては。

「facebook wordpress 連動」で探すと
すぐに見つけることができた。

やはり川内はiPhone5を見せびらかしたかっただけだったのだ。

少しばかりイラつきながら
そのサービスを詳しく見てみた。

WOLFと言うらしい。

 

『・・・え!?』

あるワードが私の目に飛び込んできた。

『過去の投稿もすべてブログにアップできる』

目を疑った。が、間違いなく書いている。

ということは、アメブロが削除されたダメージは小さくてすむ。
再度過去の投稿をWordPressにアップすればいいからだ。

 

とはいえWordPressには抵抗があった。
「アメブロ」という響きと違い
難しそうな雰囲気が漂っていた。

WOLFにはWordPress導入の代行もしてくれるプランがあるようだが
なんとか自分で頑張って見ることにした。

なんでもかんでも人に頼っていては駄目だ。



その3日後、私はプラン3「トータルサポート」を申し込んでいた。

WordPressの導入を代行してもらうためだ。
起業家たるもの、誰にでもできる作業は割り振るべきなのである。

 

それ以降の作業は簡単だった。

確かに過去の投稿をすべてダウンロードしてくるのは手作業ではある。

ただその多くは自動化であるし、何より最初の1度の作業であるから
それほど苦痛ではなかった。

そしてWordPressにアップする。これも自動だ。

 

すべてアップすると、なんと記事数は500を超えていた。

これはつまり、500ページを持つ巨大ブログのオーナーになったことを
意味する。

500というととんでもない数字だ。
ブログを使わなずに、ただのホームページだとほぼ無理であろう。

500ページすべてが検索エンジンからの入口となるのだ。

 

実際にはGoogleのウェブマスターツールというやつで
この500ページが記述された「サイトマップ」とかいうやつを
アップする必要があった。

マニュアルにそのあたりも詳しく載っていたので
簡単にできた。

一ヶ月後、アクセス解析を見てみる。

やはりアメブロ時代と同じく
『エスパー伊東 年収』というキーワードでのアクセスが
週に1度ある。

世の中的には、よほどエスパー伊東の年収が気になるらしい。

さらに一ヶ月後にはこのような
ニッチなキーワードでのアクセスが大量にあった。

たとえばこんな感じだ。

 

 

「侍になれ」と検索した人はいったい
なんの目的で検索したのだろうか・・・・?

 

ともかく1つ1つのキーワードだけ見ると、1アクセスであるが
それが100キーワードあると、合計で100アクセスになる。

これらはすべて、facebookに投稿した内容を
丁寧にGoogleが拾ってくれたがために実現したことだ。

 

WOLFのおかげで毎日のコピペは不要になったし、
なにより過去の投稿を一括で取得、アップできたことは大きい。

 

運営初日から巨大ブログとなり、
その後も少しづつ大きく成長しているブログ。

私はブログマーケティングを楽しんでいた。

 


 

多くの人はfacebookだけ頑張っている。

しかしその投稿の賞味期限は2日程度なのだ。
実際には10時間程度でほとんどいいね!されなくなり
facebookのハードディスク内で肥やしとなる。

それは大きな時間の無駄だ。

どうせならGoogleのハードディスクにも記録させるべきなのだ。
Googleはすべてのデータが生きている。肥やしにはならない。
facebookとWordPress。この連動は・・・現時点では最強だ。

 

そしてfacebookブームが去ったとしても
私の記事はブログ上で永遠にアクセスを誘発しつづけるであろう。

 

そして今度はGoogleから来た訪問者と
絆を築いていくのかもしれない。

 

(END)

 

 

 

 

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