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あるfacebook依存症の男の話 ~ 最終章

『カンパーイ!』

有名な繁華街の居酒屋。
20名ほど集まったfacebookユーザたち。

そのほとんどは初めて見る顔だ。

 

 

『いやぁ、最近ちょっと落ち込んでまして・・・』

 

その「初めて見る顔」のうちの1人が隣の男性に呟いた。

全員と名刺交換していたのだが、名前など覚えてられない。
記憶をたどると、確か「雨宮」だったと思う。

『アメブロが凍結されてしまったんですよ・・・。』

ん!?私と似たトラブルを抱えているらしい。

それよりも、名前に「雨」がついてるから人から「アメブロ」と聞くと、
チープな少年漫画の命名のようでニヤリとしてしまった。

 

『昨日いつもどおりアメブロにアクセスしたら、
 ページがみつかりませんって表示されて。
 いろいろ調べたら、商用利用とみなされて、最近どんどんと
 アカウント凍結されているらしいんです。』

私は思わず口を挟んだ。

『実は私もなんです。しかし、残念ながらそれは「凍結」ではなく「削除」ですね。』

『え!?そうなんですか?ということは、もう戻らないんですか?』

『消えてしまいましたね。完全に。』

『・・・』

 

相手は絶句していた。

しかしこの話を理解できたのは我々2人だけのようだ。

『ブログもやってるんですか?』

私の隣の「初めて見る顔」の2人目が声をかけてきた。

年齢にして20代後半の男性。お酒に強くないらしく、
乾杯からすでに烏龍茶を注文している。

『facebookとブログ、2つもやるなんて大変じゃないですか?凄いなぁ・・・』

私は自慢げに即答した。

『ほとんど、facebookの投稿をブログにもコピペしてるんですよ。』

『そうなんですか?・・・でも、なんのためにそんなことしてるんですか?』

『facebookに投稿してももう半日くらいしたら、いいね!とか増えないですよね。
 つまりすぐに誰も見なくなるんです。苦労して書いたのにそれはもったいないので
 ブログにも投稿してるんですよ。』

『なるほど!それは凄いですね!確かにいいね!って、すぐに増えなくなりますよね。
 そうか・・・一瞬しかニュースフィードに載らないんですから、確かにもったいないですね。』

烏龍茶を握り締めながら彼は答えた。

 

 

その後もしきりにその発想に関心していた。

『僕もやろうかな。でもそのブログが消えちゃったんですよね。それは落ち込みますね。』

雨宮『もう戻らないんですか。それはショックだなぁ・・・。』

私 『一度くらい警告してくれればいいのになぁ・・・。』

雨宮『ホントそうですよね。雨宮さんも、もしブログやるなら気をつけてくださいね。』

・・・間違えていた。どうやら烏龍茶が雨宮らしい。

 

ホントの雨宮『私もブログやろうかと思っていたんですが、WordPressにしますね。』

ニセ雨宮『ワード?ワードでブログを書くんですか?』

ホントの雨宮『いえ、WordPressというブログソフトがあるんです。』

ニセ雨宮『ブログソフト?ソフトですか?つまり自分のサーバにブログを作る的な?』

ホントの雨宮『そうなんです。無料だし、使いやすいですよ。これだと凍結とか削除の心配はないです。』
いい加減、「ニセ雨宮」の本名が気になってきた。
しかしまさま名刺交換をしているのに、いまさら名前を聞くわけにはいかない。

とりあえず偽宮と名付けることにした。

雨宮『ところで川内さんは・・・』

すぐに解決した。川内というらしい。

雨宮『WordPressにしないんですか?なんでアメブロにしたんですか?』

川内『なんかアメブロをみんな使ってるから、なんとなくですね。
   WordPressって面倒じゃないですか?』

雨宮『確かに導入とかちょっと知識がないと抵抗あるかもしれないですね。』

川内『代行とかしてくれる業者無いかな・・・』

雨宮『ありますよ。このページで依頼してみては?
   >> http://ishida-hiromi.com/wp_support/

川内『ありがとうございます。ちょっと見てみますね。』

雨宮『ところでさっき、facebookの投稿をコピペしてるっておっしゃってましたよね?』

私 『ええ。』

雨宮『自動的に連動させるとかじゃ駄目なんですか?』

私・川内
  『そんなことできるんですか!?』

雨宮『いえ、出来るかわかんないんですが(笑)』

 

なるほど。もしかしたらそんなサービスが世にあるのかもしれない。

もしそんな便利なのがあったら、
いちいちコピペしなくても、勝手にブログが更新されていき
そのたびに1ページが追加されていく。

1ページ追加されるということは、
検索エンジンからのアクセスとなる入口が
1つ増えることになる。

 

ふと川内を見ると、すでに探していた。

しかし私は知っていた。
それは「フリ」であり、実際には最新のiPhone5を自慢したかった
だけなのだ。現に川内は探すのをすぐに辞めた。

しかし作戦どおり私はiPhone5に釘づけになっていた・・・。

 


 

飲み会は楽しかった。

これぞfacebookの醍醐味。

確かに時給に見合う利益は発生していない。
友達が増えるだけのサービスかもしれないが、
それはそれで悪くはないのかもしれない。

現に今日も、いい情報を仕入れることができた。

 

おっと!さっそく
facebookとWordPressとやらを連動させる
サービスを探さなくては。

「facebook wordpress 連動」で探すと
すぐに見つけることができた。

やはり川内はiPhone5を見せびらかしたかっただけだったのだ。

少しばかりイラつきながら
そのサービスを詳しく見てみた。

WOLFと言うらしい。

 

『・・・え!?』

あるワードが私の目に飛び込んできた。

『過去の投稿もすべてブログにアップできる』

目を疑った。が、間違いなく書いている。

ということは、アメブロが削除されたダメージは小さくてすむ。
再度過去の投稿をWordPressにアップすればいいからだ。

 

とはいえWordPressには抵抗があった。
「アメブロ」という響きと違い
難しそうな雰囲気が漂っていた。

WOLFにはWordPress導入の代行もしてくれるプランがあるようだが
なんとか自分で頑張って見ることにした。

なんでもかんでも人に頼っていては駄目だ。



その3日後、私はプラン3「トータルサポート」を申し込んでいた。

WordPressの導入を代行してもらうためだ。
起業家たるもの、誰にでもできる作業は割り振るべきなのである。

 

それ以降の作業は簡単だった。

確かに過去の投稿をすべてダウンロードしてくるのは手作業ではある。

ただその多くは自動化であるし、何より最初の1度の作業であるから
それほど苦痛ではなかった。

そしてWordPressにアップする。これも自動だ。

 

すべてアップすると、なんと記事数は500を超えていた。

これはつまり、500ページを持つ巨大ブログのオーナーになったことを
意味する。

500というととんでもない数字だ。
ブログを使わなずに、ただのホームページだとほぼ無理であろう。

500ページすべてが検索エンジンからの入口となるのだ。

 

実際にはGoogleのウェブマスターツールというやつで
この500ページが記述された「サイトマップ」とかいうやつを
アップする必要があった。

マニュアルにそのあたりも詳しく載っていたので
簡単にできた。

一ヶ月後、アクセス解析を見てみる。

やはりアメブロ時代と同じく
『エスパー伊東 年収』というキーワードでのアクセスが
週に1度ある。

世の中的には、よほどエスパー伊東の年収が気になるらしい。

さらに一ヶ月後にはこのような
ニッチなキーワードでのアクセスが大量にあった。

たとえばこんな感じだ。

 

 

「侍になれ」と検索した人はいったい
なんの目的で検索したのだろうか・・・・?

 

ともかく1つ1つのキーワードだけ見ると、1アクセスであるが
それが100キーワードあると、合計で100アクセスになる。

これらはすべて、facebookに投稿した内容を
丁寧にGoogleが拾ってくれたがために実現したことだ。

 

WOLFのおかげで毎日のコピペは不要になったし、
なにより過去の投稿を一括で取得、アップできたことは大きい。

 

運営初日から巨大ブログとなり、
その後も少しづつ大きく成長しているブログ。

私はブログマーケティングを楽しんでいた。

 


 

2012年10月8日。

今日は私が主催のセミナーだ。

場所は「北参道」という、
札幌出身の私には聞いたことがない場所だ。

人数は15名。

 

15人相手に私は
facebookとブログを使ったマーケティングについて講義する。
>> http://1st-biz.net/20121008s/

 

多くの人はfacebookだけ頑張っている。

しかしその投稿の賞味期限は2日程度なのだ。
実際には10時間程度でほとんどいいね!されなくなり
facebookのハードディスク内で肥やしとなる。

それは大きな時間の無駄だ。

どうせならGoogleのハードディスクにも記録させるべきなのだ。
Googleはすべてのデータが生きている。肥やしにはならない。
facebookとWordPress。この連動は・・・現時点では最強だ。

 

そしてfacebookブームが去ったとしても
私の記事はブログ上で永遠にアクセスを誘発しつづけるであろう。

 

そして今度はGoogleから来た訪問者と
絆を築いていくのかもしれない。

 

(END)

 

 

 

 

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